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富嶽三十六景:【10】武州玉川 / 葛飾北斎筆
¥33,000 (税込)
「武州玉川(ぶしゅうたまがわ)」は、葛飾北斎の代表作である浮世絵シリーズ『富嶽三十六景』の一図です。
このシリーズは、富士山をテーマにした風景画で、当初36図が刊行されましたが、好評を受けて10図が追加され、全46図となりました。
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「武州玉川(ぶしゅうたまがわ)」は、北斎の卓越した構図力と技法が際立つ一枚であり、富士山を中心に据えた風景画の中でも特に評価されています。
画面は手前の土坡(どは:土手)、中央の多摩川、奥の霞(すやり霞)と富士山の三層に分かれています。この構図は、遠近感を強調しつつ、視線を自然に富士山へ導く効果を持っています。富士山は画面奥に雄大に描かれ、その手前には「すやり霞」と呼ばれる霞が横たわっています。この霞は時間や空間の超越を象徴する表現として、北斎の他の作品にも見られる特徴です。
「武州玉川」は、北斎の自然観と人間の営みを融合させた傑作であり、彼の技術と芸術性が凝縮された一枚です。多摩川の流れ、霞の向こうにそびえる富士山、そしてその中に描かれる人々の姿は、江戸時代の風景画の中でも特に詩的で力強い印象を与えます。この作品は、北斎がいかにして自然と人間の調和を描き出したかを示す重要な例といえるでしょう。
本商品は東京国立博物館所蔵本を基に複製制作しています。
オリジナル品からの複製になりますので、経年変化も含めてお楽しみいただけます。
※ 本商品の浮世絵は、手漉き和紙を使用し、手切りにて裁断していますので、上記の大きさは目安とご理解ください。用紙サイズB4(横364㎜・縦257㎜)より若干大きいとお考え下さい。また、手漉き和紙の特性上、まれに和紙に毛羽がある場合があります。
※ 商品写真はできる限り実物の色に近づけるようにしておりますが、お客様のお使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。