「江戸浮世絵研究所」の商品は、全て配送料無料でお買い求めいただけます。
富嶽三十六景:【14】甲州石班澤 / 葛飾北斎筆
¥33,000 (税込)
「甲州石班澤(こうしゅうかじかざわ)」は、葛飾北斎の代表作である浮世絵シリーズ『富嶽三十六景』の一図です。
このシリーズは、富士山をテーマにした風景画で、当初36図が刊行されましたが、好評を受けて10図が追加され、全46図となりました。
-
配送料について
「甲州石班澤(こうしゅうかじかざわ)」は、山梨県南巨摩郡富士川町鰍沢(かじかざわ)の景観を題材にしています。この作品は、北斎の卓越した構図力と自然描写の技術が際立つ名作として知られています。
「甲州石班澤」は、釜無川と笛吹川が合流して富士川となる地点、現在の山梨県鰍沢付近を描いています。この地域は急流で知られ、富士川舟運の重要な拠点でもありました。画面中央には、岩場に立つ漁師が網を打つ姿が描かれています。その横には、魚籠(びく)を守る子どもの姿が見られます。漁師の姿勢や網の形状、岩の形が三角形を形成しており、この三角形が背景の富士山の形と相似している点が特徴的です。このような構図は、北斎の独創性と視覚的なバランス感覚を示しています。
「甲州石班澤」は、葛飾北斎の「富嶽三十六景」の中でも、自然の力強さと人間の営みを見事に融合させた作品です。富士山を中心に据えた構図、動的な川の描写、漁師の姿など、北斎の卓越した技術と芸術的感性が凝縮されています。この作品は、浮世絵の枠を超え、日本美術の象徴的な存在として世界中で評価されています。
本商品は東京国立博物館所蔵本を基に複製制作しています。
オリジナル品からの複製になりますので、経年変化も含めてお楽しみいただけます。
※ 本商品の浮世絵は、手漉き和紙を使用し、手切りにて裁断していますので、上記の大きさは目安とご理解ください。用紙サイズB4(横364㎜・縦257㎜)より若干大きいとお考え下さい。また、手漉き和紙の特性上、まれに和紙に毛羽がある場合があります。
※ 商品写真はできる限り実物の色に近づけるようにしておりますが、お客様のお使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。